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神様のタイミング

ベース遍歴第5弾。
大学を卒業して会社員となり、数年経過。
あるとき学生時代の先輩・後輩とスタジオに入って久々にセッションする機会があり
いつものようにbladeくんを担いで行ったのですが、
自分のベースの音が埋もれっぱなしになっていることに気付きました。
bladeくんはその内部にハムキャンセル用のピックアップが1本入っていて
ノイズが全く出ない繊細な音の楽器だったのです。
なのでポップスやフュージョンをやる分にはとても良かったのですが
やはりロックの場では辛いものがありました。
そこで、年に1度取得できる連続9日間の休暇をとって、
都内の知ってる楽器店を回って、
高くてもいいからほしいベースを買うことにしました。
ちょうど30歳になるころだったし。メモリアル気分で(笑)
休暇の初日、とりあえず近場の池袋の某楽器店に行ってみたら
Warwickの5弦があり、弾かせてもらったこれがことの他いい感じ。
5弦なのに変なストレスもないし、あれ?もう出会っちゃった?みたいな。
散々弾いて・・・でもまだ初日だし、もう少し他を探してみますよ、なんつって
店を後にしたんですけど、結局いろいろ見て回って結果、
そのWarwickが一番良かったという結論に達しました。
1週間後、買うつもりで意気揚揚と初日に行った池袋のお店に行ったら
店員さんが「あっ」という顔をして
「あーあのWarwick、今日の午前中に売れちゃったんですよ!」
と言うではありませんか。
なんとわずか2時間差で僕は買うつもりだったベースを逃してしまったのでした。
超落胆ですよ(笑)でも、そこで考えました。
「これは、今は買うタイミングではないということだ」
僕にしては随分前向きな発想でしたが、
それならbladeくんを自分の理想に近づけようという考えに切り替えました。
思い切って改造しちゃおうと。
ピックアップをバルトリーニに交換。サーキットもバルトリーニNTMBに交換
つまり、見た目はほとんど変わらないけど、人間で例えると内臓を全部取り替えた状態で
全く別な楽器になったと言っても過言ではない改造でした。
結果ちょっとノイジーになってしまいましたが、楽器自体でベース・ミドル・トレブルを
強烈にブースト/カットできるようになり、バキバキのスラップサウンドから
フレットレスまがいの音まで作ることができる、超スグレモノな楽器になりました。
この数年後にfunnyBoneに加入しますが、多彩な音色を出せるbladeくんは
まさに打ってつけ。やったぜ、これ1本で何でもいけちゃうじゃん!
・・・と思っていたのですが、ネックの具合がどんどん悪くなってきたのも
この時期からでした。
by CHDproduction | 2009-06-22 00:57 | playing the Bass